4/04/2017

[note] K240studioの断線を修理

しばらくぶりの修理案件。今回は、AKG製ヘッドホンのK240studioです。大分前にアウトレット的に安売りされていたのを購入して、その軽さとAKGらしい素直な高音から、オープンで聴きたい時の1stチョイスとして愛用していたのですが、ある日突如として左側が鳴らなくなってしまったのです。

流石にこのまま捨てるには惜しいし、もとより気軽に買い換えるには高い代物なので、例のごとく修理を試みる事にした、というわけです。もっとも、AKGのヘッドホンは中国で製造されるようになってから随分と安くなっているみたいですけれども。本機だと1万未満で、これまた愛用しているK271とか10数年前に買った時には2万位はしたのに、今ではその辺は半値以下、それより上のクラスでも1万円台ですか。。。

ともあれ、原因が断線なのは明らか。何処で断線しているかが問題です。何はともあれ確認。まずコードを交換してみたところ、変わらず。というわけで、内部だろうと。内部配線へのアクセスは、ケーブルコネクタの脇、外側から行なうようになっています。"Made in Austria"と記載されているゴム状のU型エンブレムを剥がすと小さめのネジが2点現れます。


これを外すと現れる太めのネジも外すと、バラバラになります。この時、配線だけが繋がっている形になるので、配線にあまり負荷を掛けないよう注意します。でないと逆に断線を引き起こしてしまいますから。


注意しながらカバーを開けると、赤白2つある端子の内、赤の方がドライバから切れてしまっていました。というわけで原因があっさり確定。


後は、繋ぎ直すだけです。ただ、この配線はカバーを通す形になっているため、カバーを外して作業する事が出来ない構造になっているのですが、元の配線にはあまり長さに余裕がなく、カバーをほとんど閉める必要があるため、そのままハンダ付けするのは困難というか殆ど不可能です。


というわけで、配線を延長します。


どっちから付けてもいいのですが、なんとなく外側から。


これを、カバー等の穴を通して端子まで伸ばしてハンダ付け。


後はカバーを元に戻して完成です。ここでも配線を傷めないよう注意しつつ。


ネジを閉め、シールも貼り直して出来上がり。無事音が鳴るようになりました。めでたし。というわけで、今回はこれでおしまい。

[関連記事 [note] ぼろぼろになったヘッドホンパッド用にカバーを自作]