11/11/2016

[note] 壊れたマウスのスイッチを交換修理

殆ど恒例になりつつある、デバイスの修理の話です。日常的に使っていれば、あるいは使っていなくとも、何だかんだでチラホラと壊れるのですよね。今回故障したのはマウス。型番はLogicool製のM235で、同社製品の中でも安価なカテゴリのモデルです。症状は左のスイッチを押しても反応しない事が頻繁に発生する、というもの。完全に壊れたわけではなく、カチカチというクリック音はするし、数回に一回は反応もするのですが、通常のクリックとダブルクリックの使い分けが殆ど出来なくなるし、ドラッグの途中で勝手にグリップが外れてしまったりして、実際の所使い物になりません。

購入してから既に数年経っていてそこそこ古いものの、使用頻度の非常に低いPCに接続している事から殆ど摩耗等はしていない筈なのですが、運が悪かったのでしょう。ただ、当然ながら見た目もさほど劣化しておらず、いくら安価なモデルとはいえ廃棄は躊躇われる、というわけで、スイッチだけを交換して修理する事にしたわけです。

まずは交換用部品を調達しました。本機のスイッチは、D2FC-F-7Nという角形のポピュラーな部品が使用されているのですが、これは各所で流通しており、入手も容易です。それだけ故障も多いという事なのかもしれませんね。国内でも入手可能なのですが、やはりそこそこの値段がします。数百円のマウスの修理に数百円の部品というのはいささか不釣り合いのように思われ、かつ急ぐ理由もない、というわけで、今回はコストを重視してebay経由で中国は深センの業者から購入しました。5個入りで送料込$1.07。発送から2週間弱と比較的早く到着したのは幸運でした。OMRONの刻印が入っているものの、本物かどうかは・・・まあ、気にしない方がいいのでしょう。動けばいいのです。


というわけで、以下は作業記録です。まず、問題のマウスを分解。


本機のネジは1箇所。電池を入れる部分の裏、シールで覆われた下にあります。


蓋を開けて、


基盤を取り外します。基盤はネジ止め等はされておらず、爪と電極部分で固定されている形です。爪を押さえつつ、マイナス側の電極を持ち上げるようにして外します。


裏側。 下図の画面上側の3端子を外します。


ハンダごてと吸取線でちまちまと格闘する事数分、取り外し。うっかり一つの端子について接点のリングパターンも剥がしてしまいました。


 が、慌てず交換部品を差し込み、リング諸共ハンダ付けします。


ついでにレンズユニットの掃除などしつつ、組み立て直します。動作確認の結果は良好で一安心。ちなみに元の部品のメーカーは中国のHiMAKEで、交換前後で比較すると、新しい方は若干幅が細く、だからというわけではないのでしょうけれども、クリック感は軽く、音も小さめでいい感じです。今回は左側だけを交換しましたが、これなら両方交換してもいいかもしれない、とも。


ともあれ、めでたしめでたし、というわけで、今回はこれでおしまい。

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