10/17/2016

[note] 今更ながらLooxUのzif-msata変換基板によるssd換装

をしました。ご存知の方が殆どでしょうが、LooxUは2008年頃に発売された、今となっては殆ど見かけなくなったところの物理キーボードを備えたクラムシェル型の超小型PCです。その物理キーボードによるユーザビリティの高さから、タブレット類に取って代わられた今でもちょこちょこと愛用していたのですが、どうも最近、只でさえ遅いHDDのアクセス速度がさらに遅くなったようで、流石にHDDの交換が避けられない感じに。が、当然ながらLooxUのHDD接続形式のzifはもう廃れて久しく、代替品自体が入手困難かつ高価なわけで。その値段を出して交換する価値があるかというと、流石にないだろうと言わざるを得ない性能ですし、じゃあssdに換装するかとなったのです。

無論、ssdに換装と言っても、zif接続のssd自体も殆ど消え、Kingspec等の極めて割高かつ信頼性の欠片もない古いモデルが数種流通しているに過ぎませんから、自然と現行のsata等のssdをzif接続に変換して繋ぐ事になるわけです。とりわけLooxUのような小型PCの場合は、1.8インチ以内というスペースの制限から、msata接続のssdをmsata-zif変換ボードを介して接続する方法が事実上ほぼ唯一の方法となっている感じですね。

その種のmsata-zif変換ボードが流通し出して早何年、LooxUは無論、VaioPやLatitudeの4シリーズ等、その他メーカーのzif採用の各PCを含め、とうの昔から多数の換装成功事例が公表されていますから、何番煎じかもわからない位に今更の話と言うべきでしょう。ただ、このところのその辺の部品の価格、また供給状況等を見るに、msata-zif変換基盤の価格は当初の半額以下に値下がりしており、ssdの価格も同様に大幅に下がった事に加え、msata接続もまたM.2接続に取って代わられつつあり、msata接続のssdの生産・流通もまた細りつつある事も考慮すれば、その移行をするにはまずまず丁度いい時期でもあり、かつタイムリミットも迫っているのかな、と。

というわけで、部品を調達して換装する事にしたわけですが、手段自体はもう確立されていますし、今更特筆するような事は何もありません。ただ、一発ですんなり成功したわけではなく、恥ずかしくも残念な事に1回目は失敗してしまいました。何をやらかしたかというと、変換ボードのコネクタを破損させてしまったのです。なので、再度入手しなおして、2台目でようやく成功したのでした。無論理由もあるのですが、その辺の細かい注意点のメモがてら、手順を下記に記録しておこうと思います。

<換装手順:部品準備>

まず、何はともあれ部品の調達。zif-msata基盤(1台目)は、ebay経由の輸入で香港の業者から調達。送料込で$3.4位、約350円でした。到着までは2週間あまり。経験的には割と速く着いた方と言っていいでしょう。


ssdは、Plextor製のPX-128M6MVを採用。発売開始から半年も経っていない、同シリーズ中では最新のモデル。既存の成功例では、これの前世代のPX-128M5Mがよく使われているので、その実績を重視した選択です。NANDセルの構造がTLCではなくMLCという所もGood。ただ、実はこのシリーズ、128Gモデルは書き込み速度が170MB/sと、世代が新しい割には他の製品と比較しても遅い部類で、それ故にSSDの中ではあまり人気がない様子なのです。しかし、zifの転送速度が上限になる今回の換装にはむしろ明らかにオーバースペックにつき、障害にならなかったのでした。


これを、基盤に接続して基盤付属のネジで固定するわけですが、既存の報告には、ssdも基盤も剥き出しなので、場合によっては干渉したりショートしたりする危険がある、という警告も複数あるのです。そこで、これも先人に倣い、基盤の間に紙を挟んでおく事にします。用意した紙と、それを挟んだ様子は下記の通り。


結果から言えば、干渉云々は取り越し苦労で、基盤同士は全く接触していませんでした。が、まあ用心するに越したことはない、という事で、念の為紙は入れたままにします。スカスカなので、傾けたりするとすぐに落ちるような状態につき、ほぼ気休めにもならない感じなのですが。

次に、LooxUの方を準備。 背面手前側のパネルを7点のネジを外して開けます。


で、HDDを、フレキ等を壊さないように慎重に外します。


ビクビクしながら途中まで外して、実はzifコネクタが上向きで、あらかじめケーブルを外す事が可能な事に気づき、外しておくことにしました。その方が安全ですしね。ケーブル側を先に本体から外しても良いのでしょうけれども、HDDを付けたままだと変な力がかかりそうでもありましたし。


その後、フレキケーブルも外します。ただ差し込んであるだけなのですが、これを壊すと換えが効かないので、極めて慎重に。つい力を入れすぎそうになってしまいますが堪えます。


外したケーブルを、基盤に差し込みます。基盤の接点は上側のようなので、ケーブルの接点が上を向く方向で。


差し込んだ後、zifのラッチバーを下げ、 固定します。
 

そして、再び本体側コネクタへケーブルを差し込みます。スッカスカですね。


無論スッカスカでいいわけはないので、ウレタンシートで緩衝しつつ固定する事にします。まずはシートを1.8インチサイズに切って下に敷くだけの超適当な方法を試してみましたが、これは当然ながら横方向にはイマイチ安定しない感じで却下。左右と下にそれぞれ棒状に切って、前後左右上下から挟み込む形にしたところ、まあこれでいいかと。下記写真では作りが適当すぎて、色々ズレたりしてますけど、安定性はそこそこです。


で、やれやれ一段落、とカバーを閉め、ドキドキしながら電源を入れてみたのですが・・・これが芳しくないのです。何かというと、起動時にSSDは認識され、型番も表示されるものの、そこでフリーズしてしまうのですね。BIOS画面に入ろうとしても、そこでフリーズしてしまって入れません。

ありゃりゃ、と一旦電源を落とし、カバーを開けて確認してみたところ、zifコネクタ側のケーブルがズレて、半分程度抜けかけている状態でした。クッション類と位置合わせ等をしているうちに応力がかかり、それで抜けてしまったのでしょう。・・・で、(何回か)挿しなおしたりしたのですが、これが一向に改善しないのです。ある時は全くストレージが認識されず、ある時はSSDの名称が一部文字化けして認識されていたり。一度だけ認識された状態でBIOSに入れた事もあったのですが、その際にはssdの名称の他、容量もデタラメになってしまっていました。

これには参りました。接触不良が原因だろう事はほぼ明らかなのですが、どう対策していいのかと。何度が抜き挿ししていたところ、元々この変換ボードのzifコネクタはケーブルの噛みが緩いようなのですね。元々入っていた東芝製のHDDのコネクタと比較すると明らかに緩いのです。そこで、試しに、と若干zifコネクタを上から押してみたりしてしまった、のがいけませんでした。全く改善しない、どころか、一切認識されないようになってしまったのです。やっちまった、という事で落ち込みつつ、この日はここでお開きとなったのでした。ちなみに異常発生以降はテンパッていたため写真記録なし。

失敗は残念ではあるけれども、再調達は容易だし諦める必要もない、ともう一枚調達して再トライすることに。ebayだと安いのですが、また輸送に2週間以上かかってしまうし、その間悶々とするのも何なので、割高な事には妥協して、国内から調達しました。送料込800円強。前の2倍以上ですが、仕方ない。これでも数年前の半額以下だし、と言い訳しつつ発注。そして届いた物が下図下側。上側は1台目です。偶然か必然か、基盤のパターン、部品配置、刻印等から、QCのシールまでも全く同じ。尚更割高感が強まりますが、しかし前回の反省をそのまま反映出来るメリットもあるので、まあいいか、と割り切ります。


前回の反省点その1、ssdとケーブルの接続後に不要な応力を掛けないよう、緩衝材はあらかじめセットしておく。という事で、前回よりもう少し幅等を適切になるよう調節してウレタンシートの切れ端を貼り付けます。


で、前回同様に紙を挟みつつ、変換ボードにssdを接続。



次いでフレキケーブルの接続ですが、事前にzifコネクタを確認したところ、やはりこの個体のものも東芝のHDDのそれと比べてかなり緩いです。このままやれば、高確率で二の舞になる、と判断し、フレキケーブルの接点のない側にテープを貼り、厚みを増やしてからセットしました。東芝HDDに接続した時のように、ラッチを下げる前からそこそこ強い固定感があります。 もっとも、一度こういう規格超の厚みのケーブルを使ってしまうと、コネクタがその分さらに広げられてしまうでしょうから、このケーブル(ないし、厚みを増やしたケーブル)以外の通常のケーブルには適合しなくなってしまうデメリットもチラッと頭をよぎったのですが、もうここはこれ専用、と割り切る事にしました。使い回しを考えて失敗してては元も子もないわけですから。予備をあらかじめ準備しておくのもいいかも、とも。


で、ラッチを倒して固定。前回は画面上側がユルユルだったのが、全体に渡ってがっちり噛み込んでいい感じです。ただ、それでも東芝HDDより若干緩いかもしれないとは感じました。


ともあれ、速やかに本体にセット。前回はここからちょこちょこ動かしたのが第一の敗因だろうところ、もう二度と動かさない、位のつもりで。


素早く、丁寧にカバーを閉め、遊び等もない事を確認した後、またしてもドキドキしながら電源ON。結果は、無事認識され、かつ認識されたままBIOSに入る事も出来たのでした。型番の文字化け等もありません。ここに至ってようやく、やれやれ、と胸を撫で下ろす事が出来たのです。


この後、lubuntu(16.04LTS)のインストールと、あらかじめ退避しておいた各種設定ファイルやプログラム・ツール類の移行・導入と初期設定をし、なんとか移行を完了。使用感もまずまず。CPUの非力さと、zifの転送速度上限の縛りもあって、絶対的に爆速、というわけでは無論ないわけですが、それでも起動時間はHDDの好調時と比べても半分以下になったようですし、何より耐衝撃性が向上しました。だからと言って手荒に扱っていいわけではないけれども、移動中に利用する場合、ちょっとした衝撃で破損する懸念を抱く必要が随分と軽減された点は、とても良いと思います。

ちなみに、丁度ubuntuの16.10がリリースされたところ、 Lubuntu16.10のisoも某所に転がっていたので、最初は試しにそちらをインストールしようとしたのですが、インストール終了間際のGRUBのインストールに失敗してしまう不具合が確認されたために16.04LTSにしたのです。ちょっと無謀過ぎたと反省。やはりこういう時に色気を出して不確定要素を増やしちゃダメですね。

ともあれ。不用意な痛恨のミスで、当初の目論見から大幅に時間も手間も費用もかさんでしまった今回の換装作業ですけれども、 基盤の特性を把握するためには必要なコストだった、と全く言えなくもない気もしますし、失敗を繰り返さず、2回目で何とか修正出来た事には、消極的ながらそこそこの満足は得られたのでした。というわけで、これで今回はこれでおしまい。やれやれです。

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