10/24/2015

[note] Ubuntu15.10導入

半期に一度の恒例行事、Ubuntuの新板リリースがまたやって参りました。バージョン15.10、愛称はwily werewolf、ずる賢い人狼さんです。もはや動物ですらありません。Ubuntuは何処へ行こうとしているのか。ままならない現世に別れを告げ、自ら幻想の狭間に消えゆこうとでもいうのでしょうか。好きにすればいいとは思う一方、サポートだけは放り出さないで頂きたいとも思うのです。

ともあれ。ここ数年はもはや殆ど変更らしい変更もなく、ただ惰性でカーネルやアプリのバージョンアップを纏めただけの無意味なものになってしまっている事は周知の通り。リリースノートを見る限り今回もその例に漏れず、特に大きな問題もなかろう、という事でさっさと適用してしまいました。とりあえずサーバとノートPC各一台ずつ。

手順については毎度の如くupdate-managerから適用するだけです。途中で幾つかsambaやsane等の設定を更新するか否か聞かれるのも、差分を確認してそれに否と答えるのもいつもの通り。一時間そこそこで終了します。

変更内容が内容なので、致命的な問題はほぼ無く、使用感にも変化は感じられない位だったわけなのですが、一点だけトラブルがありました。何かというと、サーバの方で起動時にフリーズしたんですね。desktop managerの起動の辺りで。ログイン画面に到達出来ません。

Xが起動しない、という事態には久々に遭遇したので少し焦りましたが、OS自体の起動はしており、端末の切り替えとそこからのコンソールログインは可能でした。なので、以前にも遭遇したgdm周りの問題の類だろうと思い、gdmからlightdmに切り替えてみたら解決、すんなり起動したのです。ちなみに切り替えは下記コマンドで切り替えツールを起動してそこからします。しかる後にsudo service lightdm start。

$ sudo dpkg-reconfigure lightdm

無論、最初からlightdmの場合は問題ありません。従って殆どの場合は関係のない話でしょう。私のサーバについては諸事情によりgdmを使用していたのが災いした、というわけです。gdmを手動設定したのは11.10の頃の話だから、およそ4年前ですか。長く使っていればこういうこともある、と。しかし慣れていれば大した事ではないけれど、そうでない人が遭遇したとすれば普通に壊れたと青ざめるケースなわけで、そんな不具合が当たり前に起こる辺り、何年掛かかろうと一向に普及しないのにも改めて納得せざるを得ません。残念な事ですが仕方ない。普及なんかしなくても、サポートが切れない限り私が使う分には問題もありませんしね。

あと、これはUbuntuに限った問題ではありませんけれども、gtk3の新バージョンでまた色々とモジュールや関数がdeprecatedになったらしく、コンパイル時のワーニングが沢山出て鬱陶しいのと、今回変更になったらしいemacsの配色が非常にケバケバしいのには不満を禁じえません。が、まあそれ位の話で、機能的にはとりあえず問題ないようです。というわけでこれでおしまい。

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