3/14/2015

[PC] linuxでGoogle Walletが勝手にインストールされる

最近、およそ3月に入ってからですかね?UbuntuでChromeのLinux版であるところのchromiumを使っていると、突然"Google Wallet"アプリケーションが新規インストールされ、その旨のメッセージがデスクトップに表示される現象が発生したのです。そんな操作も許可もした覚えは全くないのにも関わらず。

これは私の環境でだけ起きたものではなく、Ubuntuのフォーラムでも驚きと不安、不快感、あるいは怒りを訴える意見が噴出していました。"WTF!?"な感じで。

事情は少し調べてみれば直ぐに判明したんですが、これ、Googleが自社サービスにログオンすると、アドオンを勝手にインストールするように変更したからなんだそうです。で、そのそのアドオンがスタートアップにも自分を登録し、常駐するプログラムで、Ubuntuというか私の使っているcairo-dockはスタートアップに新しいアプリケーションが登録されるとそれを自動的に検知して実行するか聞いてくるんですが、それが作動したという事らしいのでした。

しかし質が悪い話です。言うまでもなくGoogle Walletは決済サービスですから、そのアドオンも色々と秘密情報をやり取りする、セキュリティ上一番問題になりやすい類の機能を持ったものには違いなく、それを勝手に仕込まれたとなると、セキュリティやプライバシーに敏感なユーザは無論拒絶的な反応をするだろうし、そうでなくともおよそ全てのユーザが何らかのネガティブな印象を持つ事でしょう。その点ウィルスと何ら変わりないし、一見して区別も困難でしょうし。それに、cairo-dockを使っていればそうやって検出されるから直ぐに気づけますが、そうでなければ気づかない内に仕込まれている事になります。気持ち悪いなんてものではありません。絶対にやってはいけない類の、攻撃と言っても過言ではない暴挙に他ならないと言えるでしょう。この手のGoogleの暴挙は今に始まった話ではありませんけど、その中でも突出したものを感じさせます。何考えてんの。

というわけで最高に不愉快なので、当該スタートアップとアドオンは即削除。具体的には、それぞれ下記をrmします。

<スタートアップ>~/.local/share/applications/chrome-nmmhkkegccagdldgiimedpiccmgmieda-Default.desktop

<アドオン>
~/.config/chromium/Default/Extensions/nmmhkkegccagdldgiimedpiccmgmieda

しかる後に再起動なり再ログオンなり、で元通り。といって、googleがそのサービスのポリシーを修正しない限り、chromiumを使っていれば直ぐに再発しちゃうんでしょうね。元々あまり使ってはいませんけれども、より一層使用を控えるしかない、という事でしょうか。それとも、Ubuntuフォーラムの意見にもあるようにsandboxを作るか。やれやれです。

Google wallet mysteriously appeared on Ubuntu 14.10

しかしwalletって、縮小・廃止コースに乗ったんじゃなかったんでしたっけ、それが何で今更、と疑問にも思うわけです。廃止予定の捨てサービスだからこそ逆にどうとでもなれ的な運営をしている可能性もあるし、本件暴挙もその一環という事なのかもしれませんが。だとしたら迷惑な話です。

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