7/22/2014

[biz] マクドナルドの腐敗肉使用発覚に

マクドナルド・・・。中国にてKFC及びマクドナルドの下請けの肉加工工場で期限切れ肉が使用されていた事が発覚して阿鼻叫喚な件、日本マクドナルドにも当該工場の製品が納品され、当然ながらそのまま日本全国で販売・消費されていた事が明らかになったそうで。

しかもその問題の肉というのが、報道された所によれば、単に少し期限を超過したとかいう生易しいものではなく、腐敗して悪臭すら放つものも含まれていて、あまつさえ加工過程で床に落ちたものを平然と拾い戻して混合し加工を続けられた等、前代未聞の見るに耐えないおぞましい代物だったという事で。噂レベルでは色々と品質については良くない風評が絶えなかった同社ですが、本当に販売不可能な製品が販売されていた事が明かになったのはおそらく初です。しかもそれがここまでの最悪な代物というのには、流石に驚愕と戦慄とを同時に感じずにはいられません。もはやテロです。こと食品の品質には厳格な日本では絶対に許されないだろう話で、永遠に忘れられる事もないでしょう。普通に考えれば、やらかした企業は即潰れるだろうところです。

まあ、個人的にはマクドナルドの製品自体もう何年も口にしていないので別にいいんですが、聞いただけで吐き気がするような酷い話です。特にストライクとされるナゲットはじめチキン製品を購入、食された方におかれましては誠にご愁傷さまです。

ともあれ。業績悪化の最中に発覚した本件、これ以上無いほどの非常に深刻な追い討ちになるだろう事も必至です。何せ前代未聞級の酷さなわけで、正直どう展開するか予想しづらいのですが、同社の品質管理に関する主張、とりわけ原材料や工場における生産工程の品質についてはかねてから完全な管理を行っていると喧伝してきたところ、それが全くの虚偽であった事が明らかになった以上は、まず消費者の信頼は完全に失われたものと見るべきでしょう。従って、この種の不祥事に対する通常の対応、すなわちより一層管理を徹底するだとか、そういうこれまでの方法の延長的な施策によっては消費者の信頼を回復し得ないだろう事は間違いないでしょう。

ほんとどうするんでしょうね。新製品出してどうにかなる話ではないし、おそらく肉製品を全部販売中止にすべきところですが、そうするともう一旦廃業するに等しい事になります。当然ながらマクドナルドクラスの規模のチェーンだと膨大な利害関係者がいて、スクラップビルドで身ぎれいにして出直しというのも難しいわけで。というか、その前に賠償責任も発生してますし。精神的、肉体的双方の苦痛に対する慰謝料も含めて。その辺もどうするんでしょう。

そういう進退極まった感ありありの本件対応、その矢面に立つ一人はあの原田会長。言わずもがなベネッセの件とダブルパンチです。無論氏個人と各不祥事とは因果関係は無いんでしょうけれども、これだけの不祥事を、代表を兼任する別会社で同時に発生させるというのは、偶然であるからこそ逆にある意味凄い巡り合わせだと驚嘆を禁じ得ません。当然に両面対応という事になるわけですが、これがまたどっちも切り抜けられそうに無いあたりも一際やられ役として映えるような。不祥事による企業衰退の専門家とか、前代未聞の境地です。本件も形だけ平謝りしつつ、私は悪くないと言わんばかりのあの傲岸不遜な表情で突破しようとするんでしょうか。いっそ清々しい感無きにしもあらずではありますが、いっそ綺麗さっぱり消滅してしまえばいいんじゃないでしょうか。

マクドナルド、上海食品会社製チキンの販売停止 期限偽装報道で 

その後、他の大手外食・コンビニチェーン等で同様の汚染が次々と明らかに。うええ。

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