4/11/2014

[biz] VAIO最終モデルがバッテリー炎上

なんというか、ソニーも意地が悪いな、と。懐かしさも感じつつ、しみじみ思うのです。

既に日本産業パートナーズへの売却が決まっているソニーのPC事業ですけれども、最後の最後で、バッテリー発火の不具合を出してリコールになったそうで。該当する製品は、最終モデルのノートVAIO Fit11A。モバイル向けの機種ですね。

販売台数は全世界でも2万5千台程度という事で、さほど多くもありませんけれども、事業を引き継ぐ日本産業パートナーズにしてみれば、ただでさえ大赤字でボロボロの事業価値がさらに大きく毀損してしまったわけで、赤字事業を引き取ってやったのにこの仕打ち、と文句はいくら言っても言い足りない程には遺憾に感じているところでしょう。その分の賠償をもらっても良さそうなところですね。訴訟にまでなる可能性はあまり高くないでしょうけれども。

ソニーとしては既に終わった事業だという事で、人事異動の影響やら、品証とかで手を抜いた疑惑だとか、色々と邪推する向きもそれなりにあるでしょう。まあ自業自得です。ていうか、この手の事業売却で、その公表と実行の間にこれだけの期間を置く事ってあまりないわけですが、それはこの種の弊害を排除するため、という面もあるわけなんですよね。何故今回はこんな進め方をしたのか、とても疑問です。が、まあその辺を云々してもあまり意味はないですかね。

というか、ソニーのVAIOの不良・故障率が高いのは今更な話、とりわけ火を噴くのもVAIOがその走りみたいなものだし、で、正直あまり真剣に捉えるのも億劫に感じるわけですけれども。やっぱりVAIOは品質的には最後まで最低でした、で終わるのも、ソニーらしい気もしなくもありません。ただ、事は人命に関わる話なので、最低限の後始末位はして頂きたいところですね。

ソニーPC「VAIO」で発火の恐れ、使用中止を呼びかけ