1/24/2014

[biz pol] アルゼンチン、電撃的ペソ切り下げ

寝耳に水的に各種通貨が不安定になって、何事かと思ったら原因はアルゼンチンのペソが突然切り下げられ、対米ドルで13%も大暴落したんだそうで。尋常な話ではありませんね。

今回の通貨切り下げの目的、というか経緯は、アルゼンチンで長らく続いていた国内資産流出、それに付随するペソ安の抑制のため続けてきたドル売り政策の結果、外貨準備が減りすぎて継続出来なくなったって事なんだそうで。要するに白旗を挙げたと。それで切り下げ。当然雪崩を打つだろう外貨流出を抑制するために、アルゼンチン人によるインターネット経由での海外商品の購入を年間2件までとする規制も併せて導入されたとかなんとか。何それそんなの意味あるの、というかシステム的に可能なの、と目が点になるような酷い話です。わけがわかりません。

アルゼンチン政府が今後も今回の措置で取った方向性で進めるのだとすれば、鎖国に近い性質を持つ政策なわけで、副作用も甚大、国外に与える影響も半端ではなく、まずもって暴挙といって差し支えないでしょう。何より、アルゼンチン当局がお手上げになった結果という事で何ら対策を取る事が出来ない事もあって着地点が見えず、コントロール可能なのかすらも不明な所が不安を煽るでしょうし、皆が困ってしまうわけです。どうなってしまうのでしょう。

救いがあるとすれば、アルゼンチンは元々経済的に極めて不安定な国で、少し前にデフォルトもしていたし、関係する向きは相当の注意を払い、警戒もしていただろう点位でしょうか。それでも、国家規模、対外債務の額も小さくはないし、爆死した向きも相当にあるんでしょうね。南無。

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