9/28/2013

[biz] 路線不備放置の他地域波及、まずJR四国

JR北の設備保全不備発覚の余波、まずはJR四国でした。橋部を中心に、数年に渡り未補修のまま放置された危険箇所が多数。無論まずい話には違いないのですが、とはいえ北に比べれば総路線長も短いし、実際事故の件数が多かったわけでもないので、直接の事故リスクの面で深刻さは格段に低い事は間違いないでしょう。しかしその辺は結果論に過ぎないわけで、要対処と認識しながら放置していた時点で非難を免れる筈もありません。当然の結果ではあります。

即時の徹底した対応を求められる業者側、また監督行政側としては、その甘い判断の自業自得とはいえ、JR北同様主に資金面でとても頭が痛い事でしょう。ご愁傷さまです。とはいえ、JR四国はまだ余裕があるしどうとでもなるでしょう。問題は超赤字で資本力も皆無な、従って同様の不備が明るみに出れば多分に廃線待ったなしになるだろう小規模地方路線業者で、行政としては見て見ぬふりを続けたいところかとは思われますが、しかしこの流れにあってはそうもいかないでしょうしもう詰んでるようにも思えます。これからどうなるにせよ、この事態の引き金を引いたJR北は同業者にはさぞ恨まれているのではないでしょうか。

予想通りに全国路線総点検な様相を呈してきた本件、利用者側とすれば、路線が存続する限りは危険が減るわけだから概ね良い事には違いありませんけれども、運賃増や廃業になれば不利益も甚だしいわけですから、良否は一概に判じる事も出来ませんが、さてどうなることやら。

JR四国、橋50本補修せず 点検記録不備も1000本超 

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