9/25/2013

[biz] Amazonの医薬品販売参入

Amazonが満を持して医薬品販売に進出。

先日の最高裁によるネット販売規制違憲判決から、参入は時間の問題と言われていたところ、ついに本命が殴り込んできました。件の判決以来、ドラッグストア等既存業界は戦々恐々、厚労省経由で有人店舗限定等の規制導入による防衛を図っていたわけですが、その本決定を前にしたこのタイミングで入ってくるあたり、相変わらずの絶妙さ加減に痺れます。

中小小売の全面的衰退の中にあって、専売特権に守られた専門性と多売による安さを両輪に維持発展を続けてきたドラッグストア業界も、その両方の殆どを失った以上、書店や家電等と同様の衰退の道を辿る事になるのでしょう。無論1類等副作用の強い薬剤には変わらず専売権がありますから、完全に消滅する筈はありませんが、今現在街頭で頻繁に見かける類の店舗の数が急速に減少する事は避けられないものと思われます。

もっとも、現在ドラッグストアが販売している類の品を多少なりと値引きして販売する実店舗に対する需要自体はそれなりにあるでしょうから、ドラッグストアという括りが消えるだけで、似たような店舗が残るのかもしれませんけれども。コンビニの派生系のような形になるかも、とか。とりあえず、ドラッグストア各社のこれからの戦略、変遷には興味を持って注目したいと思うのです。

アマゾンが薬のネット販売を本格スタート マツキヨや楽天に続き

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