3/22/2013

[IT note] 或る食材の名誉毀損、その再来に

いや至極どうでもいい話なんですけどね。

スパムに代わってベーコンが生産性に与える影響が問題に、なんて話題が英国のITニュースサイトで上がってたんです。そんなの見たら、なんじゃそらと興味の一つも惹かれようというものでしょう。何?ありがちな朝食メニューネタのイングリッシュジョーク?とか思うでしょう。違ったんですね。いやそのネーミング自体は一種のジョークではあるんでしょうけども、いわゆるメールやらにおける有害メッセージの話でした。

欧米圏でポピュラーな豚肉加工食品であるスパムが、モンティパイソンにレストランでその名を連呼して客の注文を邪魔するネタに採用されていた事から何故か電子メール等における無承諾な有害メッセージの俗称として定着してしまった事は周知の通りですが、最近は正規サイトによるセール情報等の、従来のスパムの定義には当てはまらない、しかしユーザには無益なメッセージがメッセージリストを埋め尽くし、必要なメッセージへのアクセスを阻害する現象が近年認知され、かかる除外困難な無駄メッセージ群をよせばいいのにスパムの親戚的な意味でベーコンと呼ぶんだそうです。と、長い記事を途中まで読んで理解した時には、あまりのくだらなさに崩れ落ちそうになりました。

いやまあその、そういう新しい事象にわかりやすい名前を付ける益はあるんでしょうけど、スパムが加工肉だから類似品はベーコン、っていくら何でも安直すぎじゃないかと。まだ広まってはいないから実害はありませんが、もしスパムと同様の認知を得てしまった暁には、実際問題食材としてのベーコンのイメージが毀損される事間違いなしなわけで、しかも今回の場合はモンティパイソンのネタっていうエクスキューズもない殆ど純然たる名誉毀損になるわけでね?いや何を言ってるんだ私は。大体スパムの元ネタ自体日本では元々マニア以外には知られてもいない話だし。いやいや、特に日本ではスパムはそもそもマイナー食材だから関係ありませんでしたけど、ベーコンは違うわけだしそれなりに広い影響が出るんじゃないかしら、とか。無視すればいい?はいそうですね。でも釣られちゃったんだから仕方ない。一番の問題はジョークとしても全然面白くないところだと思いますが、名づけた当人は大満足なんでしょうねえ。ああくだらない。

Why your inbox fills with bacn instead of spam

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確認してみたら、ベーコンメールとか呼称自体は何年も前からあったようで、しかしとんと聞いた記憶もない程度には広まらなかったようですが。やっぱり面白くないからでしょうか。