1/30/2012

[biz] docomoが野菜宅配サービス買収

これは一体何なんでしょう。ドコモが野菜の宅配サービス運営のらでぃっしゅぼーやを買収するとの事で、いや別にそれはドコモの勝手なんですけれども、従来の事業展開と比較して規模も小さく、機能面でもニッチで極めて異質、意味がよくわからないのであります。会員数も10万そこそこ、単価もそう高くないから、即戦力なわけはないし、ていうか野菜の宅配自体は成長可能性すら怪しいのだから、何らかの小売的な事業への進出にあたっての準備とか、先行投資的な位置づけとかがありそうな気もしないでもないですけれども、それにしてもやはり何故これなのかがさっぱり謎なのです。

はたまた単に付き合いとかご乱心とかそういう事なのか。わけが分かりません。しかしいずれにせよ、そんな事より設備不足の方を全力で何とかすべきでしょうにねえ。うーん。

らでぃっしゅぼーや、ドコモが子会社化へ スマホ注文も

1/27/2012

[biz law] 三菱電機、防衛省への水増請求発覚

企業による不祥事やら失態やら、山のように起こっていてもうどうにでもなれ、的な昨今にしてもとりわけアレな話ですね。当然、指名停止で済む筈もなく、完全に詐欺という事で民事的には損害賠償、刑事的にも主犯は検挙されてしかるべきところです。当然、公共関連の案件からは相当の期間締め出しが予想されるわけで、殆ど総崩れの電気・電機系メーカーの中にあって相対的に安定していた三菱電機も仲間入り、となってしまうのでしょうか。別にいいんですけど。

ぶっちゃけこの手の話は、手法は色々だけれども実質的にはどこも似たり寄ったりなんじゃないの、とは割と普通に思われる所だし、公平を期すためには他の業者にもより厳しくガサ入れすべきだろうとも思うんですけれども、実際の所はどうなんでしょうね。うーん。

三菱電機が水増し請求=ミサイルや衛星関連-防衛省など指名停止に

-------------追記

NICTにも同様に水増し請求してたとか。あーあ。

三菱電機、宇宙通信機器の試作でも不適切請求
情報通信研究機構が指名停止に

1/20/2012

[biz law] 東証のオリンパス上場維持本決定

いや、もう信用とか色々と、既に実質的にはそんなものないってわかってはいたんですけれども、建前としてもあっさりと消え去ってしまった感じで。残念です。越えてはいけない一線だっただろうと思うんだけどね。目の前の事しか考えない人だらけじゃどうしようもない、って事なんでしょうか。

東証、オリンパス虚偽記載「上場廃止まで重大でない」
「特設注意市場銘柄」に指定

1/08/2012

[biz law] 東証がオリンパス上場維持方針の報道

新年早々から騒ぎの幕が開いたようです。各種の調査がある程度進捗を見る中、東証がオリンパス上場維持の方針に傾いている旨の報道がなされました。粉飾の額、期間も前例が無いほどという事で、従来事例の基準で言えば当然に上場廃止となるべきオリンパスですが、それでも東証としては損失を抑えたい機関投資家の意向を受けて無理にでも救済しようとするだろう、とは誰もが予想していた事でありました。果たしてその動きが現実のものになり出した、というだけの事だろうと思います。当然東証の方も社会的に非難を受ける事は承知している筈で、まずはマスコミを通してブラフ的に社会、政府等の反応を伺っているというところな可能性は高そうですけれども。

しかしそれにしても報道された内容、第一に小額の罰金と改善指導からなるほぼ完全な免責にあたる罰則案の内容、またその粉飾が無くても債務超過ではなかったから、という理由については、いくらなんでも無理があり過ぎるものと言わざるを得ません。当然ながら資本は第一に株主に帰属するものであって、それを経営陣がその地位を利用して粉飾、大幅に毀損していた事態は債務超過の有無を問わず極めて深刻な違法です。まだ検討段階とはいえ、法の下に株式、その価値評価とそれに基づく取引の公正を保つべき義務を負う東証が、その違法を軽視どころか不問に付すが如き方針を立てる、それ以前に俎上に載せるところからして論外です。少なくとも従来の判断基準を完全に覆すのですから、その変更を肯定するだけの論理的に筋の通る理由付けでないと話にならない事は明白でしょうに。その辺も多分にわかっててやってるのかもしれませんが。

自然、東証は開いた口が塞がらない各方面から袋叩きになるだろうし、当然それらを受けた揺り戻し、綱引き的な乱戦が予想されるところ、それに伴って週明けから株価も乱高下するんでしょう。本報道も、単にその株価のボラ拡大を狙うファンドの仕掛けってだけなのかもしれませんが、いずれにしろ極めて迷惑な話で。検察等の刑事面からの摘発についてもこれからの話ですし、いつまで引き摺るつもりなのかと想像するだけでげんなりします。ああうざい。

オリンパス上場維持へ…東証、違約金求める方向

1/05/2012

[biz] リスケ雪だるま増殖中

このところリスケの話がよく聞かれます。国も企業も。今国内でホット、いやコールドなのはエルピーダでしょうか。数ヶ月以内に迫った数百億の返済に行き詰まる見通しで、リスケ・追加融資等を各方面に、というかもう殆ど所も形振りも構わず打診中らしいですけれども。そりゃ誰だって潰れるのは嫌だし当然の振る舞いだとは思うんですけど、借金、貸す側からすれば投資ってのはその前提として当然ながら回収出来る見込みが必要なわけで。本当に当たり前ですけど。

しかるに、業績は超の付く赤字、しかも今後さらに悪化する見通しで、回収どころか今年中にも資本を使い尽くして潰れそうな瀕死の状態なのも知られてるわけでさ。仮に融通に応じる所があったとして、普通に考えればリスクプレミアムを相当に付ける必要があって、かつ短期にせざるを得ないから、自然、借金と損失が指数的に増加する、いわゆる雪だるま状態になってしまうわけでね。いや既になってるんですけど、その雪だるまがさらに加速度的に巨大化するって話で、それでも身動きが取れないだけならまだしも、早晩崩壊して雪崩になって麓の町を丸ごと押し潰すだろうっていう。さしずめ今は警報が出てる段階?そして、ところによっては太陽自体消えて春も夏ももう来ません、そのままみんな氷漬けになります、ってそれは言い過ぎでしょうか。

ともあれ、返済の見込みのない、従って実質的にデフォルトにしか見えないリスケ話が公然となされる昨今の状況には、どうにも違和感を禁じ得ません。ややこしい経済や金融の理屈を取り出すまでもなく、返せる見込みが無い金を借りてはいけない、借りたら最後破綻一直線、ってのは古今問わず当たり前の話だと思うんですけれども。もっとも、返す気が最初から無い場合は別でしょうが、それは単なる詐欺なわけで。それも今更ですかね。

[biz law] 食べログがやらせ投稿を自主摘発中

これはまた珍しい。いや、やらせ投稿自体は実質的にやりたい放題なのは周知の事実であるところ、サイト運営業者が自主的に摘発というのはあまり聞かない話です。それも業者の特定まで進んでやるとは、一体何があったんでしょうか。と言っても、元々当該投稿を含めていわゆるステマは景品表示法違反の犯罪なわけで、当然サイト運営の側で防止を図っていて然るべきなのですし、指導が入ったんですかね。景品表示法によれば、違反したからといって直ちに罰則を受けるわけではないけれども、その後の指導に従わなかった場合にはそれなりに長い懲役と巨額の罰金刑が課される可能性があるわけで、業者の特定と共に法的措置までちらつかせる今回のカカクコムの対応に滲む切迫感からして既に何らかの指導や警告等を受けている可能性は高そうに思えます。

とりあえず特定の旨発表されたのは39業者、これが多いと見るべきか少ないと見るべきか。これまでの放置っぷりと効果の高さからすればまずもってほんの一部なんでしょうけれども、それでも少ないとは到底言えない数でもあって、そりゃ放置してもいられないでしょうね。色んな方面で。

業者の摘発に伴って、その顧客としてやらせに手を染めていた店も当然特定されるし、当該記事は削除修正される必要があるわけですけれども、それに伴う評価の揺り戻しも大変そうです。本来なら店自体サイトから排除すべきものだろうと思うんですけれども、それにしても色々と面倒でしょうしね。そして誰も居なくなった、とか普通にありそうです。だからって処理しないわけにもいかないでしょうし。あと、業者が既に稼いでしまった分の金銭とかどう始末をつけるんでしょうか、とか。見事な阿鼻叫喚になりそうです。まあ、業者、店、カカクコムと三方共に自業自得、存分に報いを受けるがいいのですよ。

「食べログ」にやらせ投稿 カカクコムが法的措置も
39業者特定 飲食店ランキング上げる狙い

1/02/2012

[biz] SPメール不具合の再発

先日前代未聞の大規模誤配をやらかしたドコモのスマホSPメールですが、当然のように元旦から再発とか。もっとも今回は単に送受信が出来なくなっただけらしいですけれども、おそらくは前回の不具合が起こらないよう、応急処置的にサーバでの処理量に制約をかけたために受付中止という形で発症したとかそういう類の事なんでしょう。少なくとも処理量の増大に対応出来ていないのは間違いないし、前回発表された対策であるところのサーバ増強はやはり短期的には実行されていなかっただろうわけで、当然に予想されたのに実質無策のまま本件に至ったって事なんでしょう。極めてお粗末な話であります。

障害の続いた時間も数時間と長すぎ、かつ他社では非発生ということで、接続性、安定性の高さを最大の優位点としているdocomoとしてはその真逆を実証してしまった本件、今年の国内通信業界の先行きを象徴しているようにも感じられて、まあそれは別に問題も何もないわけですけれども、そこにぶら下がっている国内端末メーカー等も巻き込んで2011年の流れを引き続ぐ形の非常に厳しい年になりそうで、逆にドコモが弱体化する事でより脱ガラパゴスに近づく可能性もあり、色々と楽しみにも思える次第なのです。

ドコモのスマホでメール不具合 通信設備故障か
ドコモのスマホでメール不具合 またトラブル

[過去記事 [biz] docomoスマホメールの誤配、対応方針の意味不明 ]