7/13/2011

[biz] MRAM開発で東芝とHynixが提携

したとか。長年の間、実用的な容量での製品化の目処が立たず、開発費を浪費し続けた挙句、殆ど忘れられかけていたMRAMが突然の復活?です。本件における製品化のターゲットが2014年、三年後と短期的な話である点からして、何かブレークスルーがあったんでしょうか。今回の開発拠点はHynix側という事だから、あったとすればそれはHynix側なんでしょうね。で、東芝はそれに乗っかろうとしてる、と。それが本当なら歓迎すべき話であろうかと思われます。

ただ、それこそ数多の大手が長年挑戦し続けたにも関わらず、これまで製品化の可能性を見出せなかった、殆ど幻の技術と言ってよい程の大容量MRAM、その開発の高い難度に加え、元々さほど開発力があるわけでもなく、しかも経営的には瀕死状態というHynixの状況からすれば、どうにも胡散臭い感が否めない所です。公的資金獲得のための見せ玉的な何かのような気がして仕方がない。実際、三年で出来る事なんて、生産技術の改良ぐらいがせいぜいだし、基礎技術の研究開発は既にあらかた終わってないといけない話なのだけれど、その辺の話が殆ど聞こえてこないのは、如何にも不自然に思われるのです。現在標準であるところのDRAM+NAND Flashと伍するには、少なくとも数十倍から数百倍、結構なレベルの飛躍的な改良が必要な筈なのにね。

大方の見方はそんな所であろうと思われるし、東芝もその辺は承知してるだろうから、怪しいけどとりあえず出来るって言うから眉唾で乗ってみた、という感じかもしれませんね。まあ、お手並み拝見です。

東芝、韓国ハイニックスとMRAM共同開発で合意
東芝、次世代メモリーを韓国大手と共同開発