2/15/2011

[biz] 中国で海外からの企業買収に審査制

過半数の買収はもとより、それ以下でも経営に影響がある場合は審査の対象になって、政府判断で不可に出来るとか。中国政府による外資排除は今に始まった事ではありませんが、この基準だと、合弁の比率をちょっと変えようという時にも一々審査が入るわけで、猫も杓子も中国進出に邁進する中、さすが色々きつかろうと思います。規模が大きい時には外交問題として処理も出来るでしょうけど、そうそう政府が出張るわけにもいかないでしょうし。

それよりも今後の展開の方がヤバげな気がします。というのも、中国政府としてはそもそも外資sucksで、利用価値のある範囲内で限定的に嫌々ながら許容しているだけなわけで。その立場からすると、今回の審査制導入は、将来的には事実上の強制召し上げとか、用済みとなった外資に対する排除を可能とする流れの具体化、下地作りである可能性が小さくないのですよね。さすがに勘定が合わなさげ、と諦める企業もあろうかと思いますが、ほとんど国ぐるみで中国頼みになりつつある現状、多くは退くに退けないわけで、さてどうなることやら。これまではうまく入り込んで来た訳ですし、案外上手くやるのかもしれませんけれど。

中国、外資のM&Aに審査制 安保上の問題を判断
対中投資の関門に