8/08/2010

[note] no war. no killing. nuclear is not matter.

ヒロシマの核廃絶運動というのは、遺族の心情としては解る。
将来的に使用される可能性が無いわけでは無く、リスクには
違いないし、廃絶される方が望ましい、その点に異論の余地
はありません。

けれど、今、核兵器は殺人の道具として使用されていません。
人を殺しているのは、核兵器ではない、他の手段です。

ならば、まず廃絶すべきは他の手段、すなわち通常兵器であ
る筈だし、現実に戦争に寄与している組織である筈です。使
用されてもいない核兵器ではあり得ません。

しかし、日本、またほとんどの日本人は、核兵器の無い世界
を主張する一方、自国の軍隊、米国、中国、ロシア等の軍事
大国、またそれらに武器を供給する軍需企業等に対しては、
兵器、兵力の廃絶を主張するどころか、積極的な軍事協力す
ら行っています。

これは間違いなく偽善です。偽善も善、それは真実ですが、
この偽善によって救われる命が存在しない以上、単なる欺瞞、
自己満足に過ぎない。本来追求すべき、真実の平和とそれに
よる他者を含めた幸福は決して得られる事はない。その意味
で無意味な行いであって、信頼も支持も得られる事は無いで
しょう。

むしろ、実質において無意味であるがゆえに、米国のように、
実質の軍事力を減らしたくない軍事国家や、その傀儡である
国連の、表面的なイメージ作りやアリバイ作りに利用される。

愚かで、無力で、哀れな日本。残念な事です。